グリーンファイナンス
近年深刻化している気候変動問題や大気汚染をはじめとする環境問題に対し、問題解決に向けて必要とされる資金をいかに調達するかが課題となっています。
GORは、環境問題の解決に資する投資への資金調達(グリーンファイナンス)を通じて、持続可能な環境・社会の実現に貢献してまいります。
グリーンファイナンス・フレームワーク
GORは、グリーンファイナンス実施のために「グリーンファイナンス・フレームワーク」(以下「本フレームワーク」といいます。)を策定しました。
なお、本フレームワークの適格性について、2021年2月に株式会社日本格付研究所の「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位である「Green1(F)」の評価を取得しています。
調達資金の使途
GOR は、グリーンファイナンスで調達した資金を、以下のグリーン適格クライテリアAまたはグリーン適格クライテリアBのいずれかを満たすグリーン適格プロジェクトに関連する新規投資または既存投資のリファイナンスのための資金に充当します。
グリーン適格 |
以下の認証または再認証のいずれかを取得済あるいは取得予定の資産であること
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グリーン適格 |
以下の環境改善効果のうち、いずれかの獲得を目的とした改修工事であること
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プロジェクトの評価と選定のプロセス
GARは、グリーン適格プロジェクトの選定および調達資金の当該グリーン適格プロジェクトへの充当につき投信業務執行委員会の承認を得たうえで、GORにグリーンファイナンスの実施について助言を行います。GORは、その助言に基づき、グリーンファイナンスの実施について役員会での決議を行います。
調達資金の管理
GOR は、本フレームワークに基づいて発行されたグリーンボンドの発行残高またはグリーンローンの残高が存在する限り、調達資金に関して以下の管理を行います。
グリーンファイナンス |
グリーンボンドの発行残高とグリーンローン残高の合計額が、グリーン適格クライテリアAを満たす資産の取得価格の合計額とグリーン適格クライテリアBを満たす改修工事支出の合計額との総和で示されるグリーン適格プロジェクト総額にLTV(直近期末の簿価ベース)を乗じて算出されるグリーンファイナンス上限額を超過しないように管理します。 |
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調達資金 |
調達資金のグリーン適格プロジェクトへの充当状況を管理し、未充当の調達資金がある場合、当該資金または現金同等物等にて管理します。 |
レポーティング
GOR は、本フレームワークに基づいて発行されたグリーンボンドの発行残高またはグリーンローンの残高が存在する限り、調達資金の管理および保有物件が環境に与える影響に関して以下の開示を行います。
資金充当状況 |
調達資金が本フレームワークに則ってグリーン適格プロジェクトに 全額充当され、グリーンボンド発行残高とグリーンローン残高の合計額がグ リーンファイナンス上限額を超過していないことを、各々の金額とともに年次で開示します。なお、調達資金の充当計画に大きな変更(資金使途対象物件の全部売却を含む。)が生じる等の重要な事象が生じた場合は、その事実を適時に開示します。 |
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インパクト |
以下の指標を実務上可能な範囲で開示します。
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グリーンファイナンスの状況
2024年3月31日現在*1
グリーンファイナンス |
14,850百万円 |
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うちグリーンボンド |
7,700百万円 |
うちグリーンローン |
7,150百万円 |
グリーンファイナンス上限額 |
84,224百万円 |
グリーンファイナンス上限額
グリーンボンドの発行状況
2023年3月31日現在*1
この表は左右にスクロールできます。
残高 (百万円) |
発行年月日 | 利率 | 担保 | 償還期限 | 資金充当先 | |
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第14回債無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付) (グリーンボンド)(5年債) |
2,000 | 2021年 9月27日 |
0.250% | 無担保 無保証 |
2026年 9月25日 |
錦糸町*2 |
第15回債無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付) (グリーンボンド)(10年債) |
2,700 | 2022年 2月25日 |
0.470% | 無担保 無保証 |
2032年 2月25日 |
錦糸町*2 |
第16回債無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付) (グリーンボンド)(5年債) |
3,000 | 2022年 9月27日 |
0.500% | 無担保 無保証 |
2027年 9月27日 |
南青山*2 |
- グリーンファイナンス・フレームワークに基づき、年次で発行状況を開示するものです。
直近のグリーンファイナンスの情報は、財務情報の「借入金」または「投資法人債」をご覧ください。 - 南青山は2019年9月にDBJ Green Building認証の“3つ星”を、錦糸町は2021年3月にCASBEE不動産評価認証“Sランク”を取得したグリーン適格クライテリアAを満たす物件です。
インパクトレポート(2023年度)
環境認証の取得状況およびエネルギー使用量等については、「外部認証」と「環境パフォーマンス実績」をご覧ください。